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【歌詞・考察】天気の子「グランドエスケープ」の意味や解釈を徹底解説!

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映画『天気の子』皆さんはもうご覧になりましたか?

2016年に歴史的大ヒットを記録した映画『君の名は。』の公開から3年が経ち、新海誠監督作品としては7作品目となる映画『天気の子』は大々的にメディアで取り上げられ、観客の期待度はものすごいものがありました。

 

様々な意見があるとは思いますが、個人的には前作『君の名は。』よりも興奮度が高かったような気がしました。

そのくらい心揺さぶられる映画でしたね。

そんな映画『天気の子』の劇中の大興奮がもたらされた要因の1つに「グランドエスケープ」という歌があったことを忘れてはいけません。

 

皆さんそれぞれ

「このシーン良かった!」

「あの場面は泣いた。」

などあると思います。

個人的には「グランドエスケープ」が流れたシーンが最も興奮しました。

 

映像美はもちろんですが、あの感動的場面であのテンポの音楽をバシッと持ってきて最大級に観客の興奮度を高める新海誠監督のセンスには改めて感心しました。

 

それではRADWIMPS提供で、三浦透子が歌う「グランドエスケープ」の歌詞の考察や解釈について解説していきます。

 

もちろん皆さんそれぞれに解釈の仕方があると思うのでほんの一例として見ていただけると幸いです。

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映画『天気の子』楽曲「グランドエスケープ」歌詞の考察&解釈

※ここからは物語のネタバレを含みます。

こちらの映画『天気の子』予報②でも流れていますが、ハツラツとした雰囲気が特徴的ですよね。

グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子

グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子

  • RADWIMPS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

まずは歌詞全文をご覧ください。

【歌詞】

空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら
それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か?


夏は秋の背中を見て その顔を思い浮かべる
憧れなのか、恋なのか 叶わぬと知っていながら


重力が眠りにつく 1000年に一度の今日
太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう


彼が目を覚ました時 連れ戻せない場所へ
「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ


行こう


もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう
もう少しで運命の向こう もう少しで


夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を超え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ


怖くないわけない でも止まんない
ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う


「行け」と言う

 

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

歌詞①:空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら。それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か?

まずは冒頭の

空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら
それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か?

の部分です。

「空飛ぶ羽根と引き換えに 繋ぎ合う手を選んだ僕ら」

ここの「空飛ぶ羽根」というのは晴天とこと。もしくは晴天にする能力のことです。

物語のヒロイン陽菜は願うことによって空を晴れにしてしまう100%の晴れ女でした。

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その能力は長く続く荒天のための人柱であるがゆえであることが明かされます。

そのため最終的に人柱として天空の彼岸(雲の上)に行ってしまうのですが、帆高は連れ戻しましたね。

晴天と引き換えに2人は手を繋ぎ続けることを選んだのです。

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物語でも「グランドエスケープ」が流れた場面では、帆高と陽菜が天から落ちてくる際、離れそうになりながらも必死に手を取り合うところが映し出されましたね。

「それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か?」

そして、そのことが次の節、「それでも空に魅せられて 夢を重ねるのは罪か?」で再度疑問として投げかけています。

人柱として捧げられた陽菜が地上に戻ることによって再び荒天が続くことはいけないことなのか?と。

これは観客にも投げかけられた疑問であると考えられます。

「それでも空に魅せられて」という言葉には陽菜が晴天を作り出す能力によって帆高と繋がった。つまりまるで空に魅せられたかのように2人はお互いを想っていたということが込められているように感じます。

 

歌詞②:夏は秋の背中を見て その顔を思い浮かべる。憧れなのか、恋なのか 叶わぬと知っていながら

夏は秋の背中を見て その顔を思い浮かべる
憧れなのか、恋なのか 叶わぬと知っていながら

「夏は秋の背中を見て その顔を思い浮かべる」

は未来への希望を表しています。

夏の次に来る季節は秋です。夏の次には秋があることが当たり前だと思っていますよね。しかし近年の異常気象によってそれも崩されてしまってきているのではないかという映画『天気の子』での大きなテーマも含まれているように感じます。

それと同時に物語では悪天候が続くなか、人々が異常気象のない、当たり前だった四季が訪れることへの願いが込められています。
「憧れなのか、恋なのか 叶わぬと知っていながら」

は小さな絶望感を表しています。

当たり前の四季を願っているものの、劇中に「グランドエスケープ」が流れたシーンでは陽菜と帆高のとった行動は人々の願いに反する行為です。2人は一緒にいることができるなら荒天が続いてもいいという選択をしましたからね。

そのため、「叶わぬと知っていながら」と続いています。

それは言うまでもなく、帆高の陽菜に対する憧れであり、2人の恋によって引き起こされたものです。それが、「憧れなのか、恋なのか」という言葉によって表現されています。

歌詞③重力が眠りにつく 1000年に一度の今日。太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう

重力が眠りにつく 1000年に一度の今日
太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう

「重力が眠りにつく 1000年に一度の今日」
はいわゆる比喩のようなものです。劇中では重力が眠りについてしまうようにあり得ないことが起きていましたからね。

「太陽の死角に立ち 僕らこの星を出よう」

そしてこの部分では、「太陽の死角」という言葉がキーワードとなっています。太陽の死角、つまり日陰であまり人に気づかれない場所です。これは帆高が陽菜を探す際に「誰もわかってくれない」と泣きながら叫んでいましたよね。

太陽の死角=誰もわからない=陽菜と帆高だけが知っている世界

のことです。

そして太陽の死角という言葉にはもう1つの意味があります。それは、荒天のことです。人柱として捧げられて陽菜を助け出すことによって荒天、つまり世界が太陽の死角になってしまいます。

そこまでしてでも自分たちの思いを貫き通すことが、「僕らこの星を出よう」という言葉によってその意思の強さが表されています。

 

歌詞④彼が目を覚ました時 連れ戻せない場所へ。「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ

彼が目を覚ました時 連れ戻せない場所へ
「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ

「彼が目を覚ました時 連れ戻せない場所へ」

これはホテルで帆高が目を覚ました時に、陽菜が地上ではない場所へ行ってしまったことを連想させます。

もちろん本来連れ戻さない場所ですね。
「「せーの」で大地を蹴って ここではない星へ」

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「ここではない星」の比喩が、天空なのか地上なのか賛否分かれるかもしれませんが、この後に続く、「行こう」という言葉から、天空ではない地上へ戻ろうという意味を表していると考えられます。

 

歌詞⑤:もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう。もう少しで運命の向こう もう少しで

もう少しで運命の向こう もう少しで文明の向こう
もう少しで運命の向こう もう少しで

「もう少しで運命の向こう」

という言葉は、定められた運命、つまり陽菜が人柱として消えてしまう運命を変えよう。もう少しでそれが叶うという意味でしょう。

「もう少しで文明の向こう」

は天空のことでしょうか。文明のない天空世界のことです。

ここで、2人の運命が揺さぶられているんでしょう。

2人の思いが勝つのか、晴れて欲しいという皆の願いが勝つのかです。


「もう少しで運命の向こう もう少しで」

ここで運命が定まります。

歌詞⑥:夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を超え。いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ

夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を超え
いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ

「夢に僕らで帆を張って 来るべき日のために夜を超え」

言うまでもなく、

「夢」とは2人の思いです。

「来たるべき日」とはそれが叶う日のことでしょう。

「いざ期待だけ満タンで あとはどうにかなるさと 肩を組んだ」

その夢への期待、2人が離れたくないと言う思いへの確信だけはなぜかあったのです。

「あとはどうにかなる」と言う言葉にもそれが現れているように感じられます。

 

歌詞⑦:怖くないわけない でも止まんない。ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない。僕らの恋が言う 声が言う。行けと言う。

 

怖くないわけない でも止まんない
ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない
僕らの恋が言う 声が言う

行けと言う

「怖くないわけない でも止まんない」

2人の選択によって世界の形を変えてしまいます。その選択をすることが、「怖くないわけない」という言葉に現れ、しかしそれを2人の思いが止まることはできない。「でも止まんない」んです。

「ピンチの先回りしたって 僕らじゃしょうがない」

ピンチの先回り。つまり頭を使って考えても2人にはどうしようもないほど強い思いがあります。

「僕らの恋が言う 声が言う 行けと言う」

この2人の思いによって選ばれた運命がが映画『天気の子』にあのような結末をもたらしました。

題名『グランドエスケープ』の意味は?

最後にこの楽曲の題名、「グランドエスケープ」の意味を解説しておきます。

グランド

には

雄大な,壮大な,盛大な,豪奢な,華やかな,威厳のある,堂々とした,偉い,遠大な,崇高な

などの意味があります。

そして

エスケープ

には

逃げる,逃亡する,脱出する

などの意味があります。

歌詞や物語から考察すると、2つの意味を合わせて

グランドエスケープ=立派な(壮大な)逃走

という意味でしょう。

何からの逃走かというと、もちろん帆高と陽菜が願わなかった未来、運命からの逃走です。

出典

:YouTube(映画『天気の子』予報② - YouTube)

〈まとめ〉

いかがだったでしょうか?

結末には賛否あると思いますが、個人的にはあの結末で良かったと考えています。

とても素晴らしい作品でした。

すでに次回作にも期待しています!

 

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